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政治・経済・社会について考えを綴る、とある東大生の雑感ブログ。

就職活動に役立つ書籍・対策本

新たに始めた就職活動シリーズ記事。

今回は、2021年卒として就職活動を行った私がお勧めしたい書籍をご紹介します。

種類は大きく分けて以下の3つです。

  • 就職活動の進め方を学ぶ

  • 業界研究を進める

  • WebテストやSPIの対策をする

 

※前回記事はこちらからご覧いただけます。

afternoontea.hatenablog.com

 

注意事項

  • 国立大学理系(修士)の視点で判断しています。
  • 一個人としての商品の批評を行っておりますが、特定の組織団体を利する又は損害を与えるような意図は決してございません。
  • 本記事の内容が原因となって読者に不利益が生じたとしても、当方では一切責任を負いません。
  • 都合により、予告なく記述内容を修正する場合があります。

 

目的別!書籍紹介

<就職活動の進め方を学ぶ>

アカリク編『大学院生、ポストドクターのための就職活動マニュアル』(亜紀書房、2017年)

亜紀書房 - 改訂新版 大学院生、ポストドクターのための就職活動マニュアル

 私が理系学生(主に院生)の皆さんにお勧めしたいのが、アカリクが出しているこの本です。アカリクが大学院生やポスドクの就職支援を行ってきたノウハウが凝縮されており、特に「研究で忙しくて就職活動の準備ができない...」という方や「巷の就活ノウハウが文系向けであまり役に立たなくて...」と思っている方に向いています。学部生よりも成熟した思考や専門性が期待される大学院生には、大学院生としての強みを意識した企業選びと選考対策が求められます。このマニュアル本は基本的な就職活動の注意点から今言ったような理系特有の準備まで平易に解説しており、強い味方になってくれるでしょう。


<業界研究を進める>

東洋経済新報社会社四季報 業界地図 2019年度版』(東洋経済新報社、2018年)

str.toyokeizai.net

 有名な本なので既に知っている人も多いでしょうか。類似本として日本経済新聞出版が出している業界地図もありますが、デザインくらいしか違わないと言って差し支えないので好きな方を買えば良いです。

 業界地図を効果的に活用するには、始めの方からパラパラと全体を眺めて行くのが一つの手です。就職活動を始めたばかりだと世の中にどのような仕事が存在するかさえ分からないと思います。業界地図を一通り読むことで全体像を掴み、業界の構造や特徴を押さえることで、効率的に志望企業選定ができるのではないでしょうか。

 またエントリーシート作成や面接準備で志望動機を作成する際、なぜ同業他社ではなくてその会社を志望するのかを考える必要があります。その時もまず業界地図を開き、どのような会社を調べるべきか考え、企業の公式サイトや他の文献に当たって行くことで有利に選考を進める準備ができます。

 ※貴方が就職活動をする時期(例えば大学3年生の6月)に出版されている中で最新の版を購入しましょう。中古で売られていたりするかもしれませんが、現代のビジネスの変化はとても速く、掲載内容が古くなっている場合があります。正しい情報に基づいて意思決定をするのが社会人への第一歩です。

 

東洋経済新報社就職四季報 2021年度版』(東洋経済新報社、2019年

str.toyokeizai.net

 貴方が選考を受ける予定の企業数はいくつですか?もし20程度に収まるようであれば、いくら有名な本だからといって購入する必要はないかもしれません四季報の特徴は多数の企業の概要を簡単に比較できることにあります。また平均離職率など企業側が学生に公開しにくいデータは貴重かもしれません。一方で、今はインターネットで企業の基本情報は分かる上、デザインやコンテンツから企業の雰囲気も知ることができます。四季報では無味乾燥なので企業の雰囲気を窺い知ることができません。事業内容などは特に情報が乏しく、企業研究が四季報だけで終わることはあり得ないです。以上を踏まえた上で、一つの情報源だと割り切って1900円を出す余裕があれば、有効活用できるでしょう。

 

『モノづくり図鑑 2020 理系版』(アール・コンサルティング株式会社、2019年)

r-cons.co.jp

 上記の業界地図と同様ですが、理系向けに絞られており情報量も豊富です(厚みが違う)。「モノづくり」とありますが決して機械系だけではなく、ITを含めあらゆる製造業が載っています。世の中にはこれほど沢山の製造業があるのかと驚きますね。

 四季報の業界地図の代わりに用いても良いですし、ある程度自分の志望業界が分かってきた後で詳しく調べるために使うのもオススメです。コラムも面白いと思いました。この本は大学の就職支援センターで配布されていることが多いようです。

 

WebテストやSPIの対策をする>

 Webテストには数多くの種類がありますが、主流はSPIと玉手箱です。その他の試験については業界や企業により異なるため、志望企業が固まった段階で個別に対策するのが徒労にならず吉です。

SPIノートの会著『これが本当のSPI3テストセンターだ!(2021年度版)』(洋泉社、2019年)

SPIとは?対策は?

 始めに重要なアドバイスをしますが、Webテスト・テストセンターの対策は夏から秋の早い段階で終わらせることを強く勧めます。これは単純に、後ろになるほど忙しくなって手がつけられなくなるからです。少し脅し気味に言えば、就職活動後半になるほど周りのレベルが上がり、何となく受けた夏インターンのテストで受かっていた人も普通に落ちます。

 SPIは数ある就職試験の中でも学校の勉強に近く簡単な部類ですので、さっさと対策を終えてしまいましょう。試験で失敗するのはあまりに勿体ないですし、試験対策よりも大事なのは就職活動後期に「貴方の将来について考える時間を作る」ことです。

 本番より易しい書籍が多いという噂もありますが、この本は比較的高いレベルを再現しているように感じました。

 

SPIノートの会著『必勝・就職試験!【玉手箱・C-GAB対策用】8割が落とされる「Webテスト」完全突破法 [1] 【2021年度版】』(洋泉社、2019年)

玉手箱とは?どの企業で出る?

 Webテスト(在宅試験)の典型的なものが玉手箱です。昨今の社会情勢を鑑みると、今後はWebテストを課す企業が更に増えると考えられ、玉手箱の対策は重要性を増すでしょう。(SPIのWeb版とかもあります)

 SPIができても玉手箱ができるようにはなりません。全く別の対策が必要です。柔軟に頭を切り替えながら高速に問題を解く必要があり、訓練量も多く求められるでしょう。この本には玉手箱を攻略するためのノウハウが詰め込まれており、1冊にじっくり向き合うことで確実にWebテストを突破できるでしょう。

 ちなみに国家公務員総合職の基礎能力試験は玉手箱と似た傾向を持つ問題が出ます。難易度は圧倒的に公務員試験が難しいですが。

 

東大ケーススタディ研究会著『現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』(東洋経済新報社、2019年)

str.toyokeizai.net

  特殊ですが、コンサルティング業界を志望する人が必ず取り組むべき1冊です。そうではなくても、思考訓練としてパズル感覚でやってみるのも悪くないですね。本当にコンサル志望の人は、姉妹編の2冊も忘れずに。コンサルは選考が早いので、対策も早く始めた方が良いでしょう。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。引き続きよろしくお願いします。

 

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