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政治・経済・社会について考えを綴る、とある東大生の雑感ブログ。

2018年 読書録(随時更新)

2018年に読んだ書物を将来見返せるように可能な範囲で公開していくことにした。

教養レベルの文庫本を中心に、一部学術参考書も含むことがある。

 

●入江曜子『紫禁城清朝の歴史を歩く』岩波新書 2008年

(2018.2.4了)

明朝打倒から故宮博物院の成立までの清朝の栄枯盛衰を、紫禁城を巡るツアーのようにドラマチックに解説。

 

●基礎物理学選書7『熱力学』(改訂版)押田勇雄・藤城敏幸 著, 裳華房

 1970.3.25 第1版発行, 1998.10.10 改訂第29版発行

(2018.2.17了)

体系的な理解が難しかった熱力学が、この一冊で驚くほど分かるようになった。

易しすぎて正確性に欠けたり、堅すぎて理解不能な教科書が多いが、この本は分かり易い語り口で論理的厳密性を保っていてすごい。個人的には名著。

 

●トーマス・クーン『科学革命の構造』中山茂訳 みすず書房

 1971.3.5 第1刷発行 1984.6.10 第16刷発行

(2018.2.27了)

科学とはどんな営みなのか、科学が「進歩」するのはなぜか。「パラダイム」「通常科学」をキーワードに、他では見られないユニークな議論が展開される。非常に興味深い内容だが、論理展開・説明文ともに堅く難解。

 

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